LEGOの名前の由来はご存知だろうか?デンマーク語で「leg godt」良く遊べの意である
当時の私は知ってか知らずか、このLEGO社の方針に沿い学業を疎かによく遊びまくった結果こうなってしまった。
さて、私とLEGOの出会いは調べて見ると7歳の時らしいが、あまり記憶にないのに何のセットは覚えている
6125 Sea Sprintと6020 Magic Shopである。
引用元 BRICKLINK
この頃はまだLEGOブロックの凄さなども知らず、ただ一つの玩具して遊んでいたものだ
同時期にいつからか家にカワダ社のダイヤブロックもあったのだが、品質の差は子供心でも分かっていた
ダイヤブロックはすぐポロポロ取れたり、リカちゃん人形やポーリーポケットなどでも遊んだが
瓶などの小物にはバリ(形成時に出来る結合部の残り)が当たり前で、塗りが細かい所の雑さが目立っていた
意外と子供はこういう所に目ざとく、リアルな所や精巧さは子供おもちゃと言えども大事な物なのである
この時代LEGO社の製品は子供はもちろん大人目にも品質が良く、素晴らしく精巧なおもちゃだった。
しかしこの頃はまだ他の製品などを知らなかったののだが
その数年後に買ってもらったセットで私は完全にLEGOの世界にハマり、その後今に至るまで脳をやられてしまう
そのきっかけのセットが6558 Shark Cage Coveである。
引用元 BRICKLINK
このセットは、金貨や剣には綺麗なメッキが付いていたり、巻取りの出来るリール、精巧な網、サメ避けのカゴ等々
子供が喜ぶポイントに力の入った素晴らしい出来映えでなにより、可愛かったのである
そう、LEGOの凄い所はおっさんだったり悪役であるはずの人など可愛くない物が絶妙に可愛くデザインされているのだ!
このセットのサメですら最低限のデザインで可愛いのである、
その上組み変えが出来るので自分の好きな遊びをアレンジ次第で無限に作れるのも素晴らしい点だ。
私はこのセットを手に入れてから、過去に持っていたセットを混ぜて遊び始めるのは自然で
同梱物にカタログが入っていたら他のセットが欲しくなるのも当然自然の流れだった……
そしてここから小学校の間はずーっとLEGOで遊び続ける事になるのである、まさにleg godt!
思えば我が家はあまり子供のおもちゃの情操教育などには関心は無かったのかもしれない、
兄弟が多いのもありおもちゃは身の回りにも沢山あったし、他のおもちゃと混ぜても工夫して遊ぶものである
父は車が好きな人だったので、トミカでも遊んだし姉達とリカちゃんで遊んだり、ゲームを知ったらファミコンやスーファミで遊んだり
教育や性差などを意識した物ではなく、あくまで子供の欲しい物を与えてくれた両親や年の離れた兄弟には感謝している
しかし、その為にたまに私のツボから離れた物を買ってくる事もあったがそれのおかげで世界が広がったりもしたのだ
元来子供の遊びに垣根はないのである
さてLEGOの話に戻るが、LEGOは本来高いおもちゃの代名詞であった
1970年代頃から日本に輸入され始めるが、当時の外来品はまだ高くそのイメージが今も付いている
しかし、子供が欲しがるのはいつの時代も高いセットなのである
小学生の頃の私は買い物などに出てはおもちゃに行きLEGOのコーナーを見るのが日課になっていた
今のLEGOファンは知らないかも知れないが、当時のLEGOは一定価格以上の商品だと外側が開いて
そのセットの主要パーツなどが直で見れたのである
引用元 なつレゴ
これが私は本当に本当に好きだったのである、どんなパーツがあるのかに思いを馳せ
それを自分が手に入れた時にどう使うのかの妄想でニヤける、当時おもちゃ屋で危ない顔した子供が居たら私である
その上箱の裏には組み変え例が載ってたので、どう遊んで良いかの妄想には困らなかった
しかし高いセット、そうそう沢山買ってもらえる物ではないので、
手持ちのパーツで欲しいセットを何とかそれっぽい形で再現する遊び方をするのだが、色まではこだわれず
バラバラな色ではあるが、あるもので何とかしようとする私の考え方の原点はこれがスタートであると思える。
また、あまり興味のないシリーズのLEGOを買っていたのもパーツ目当てであるが、前述の通りLEGOの世界観自体が可愛いので
何を買ってもそれなりに満足度はあったものだ
この間、ゲームや漫画、兄から貰って一時期良く作っていたプラモなど色々ハマったのだが
結局小学生の間一番長く遊んでたのはLEGOで、私の創作の原点であるとも考えている。
その後中学に進むとLEGOで遊ぶのは子供らしく思え、パソコンや友人と新しい遊びを覚えLEGOは懐かしい物になっていた
しかし、2010年にまた衝撃が走ってしまう……そう今も新作が出ているモジュールタウンシリーズだ
10182 cafe corner 10185 Green Grocer 10190 Market Street この初期の3作は特に現在プレミアが付くほどの人気である
引用元 BRICKLINK
子供の頃以上に精巧な造形、ニコちゃん顔の復活、階層仕立ての丁寧な内装……
LEGOいじった人間なら絶対に欲しいとなるのは自然の摂理であり、むしろ注目しない人間などいるのか?とすら今でも思う
そして私は手に入れていた「大人の財力」と言う物を、前述したが小学生の頃にLEGOに頭をやられている思考回路である、
当然即ネットでこの3セットを一気に買い集め、棚に飾ってそれはもうほくそ笑んだ、だって可愛いんだもん……もん……
次にネットと言う人類の英知の結晶を使い、私はあるシリーズへの憧れを発散させるのであった
南海の勇者シリーズ、通称海賊シリーズ
これは子供の頃から存在は知っていたのだが、高くて買えないとか以前の問題で私の良く行くおもちゃ屋にもなく
結局手にする事がないまま大人になってしまったのであって、憧れだけが溜まりまくっていたのだ
「大人の財力」・「ネットと言う人類の英知」・「中学生のような欲望」、全てが合わさった結果買ってしまう、私はLEGOの奴隷です。
では何故このシリーズなのか?元々私は中世~近世、アンティークやレトロが好きなので帆船に憧れがあった
それだけなら帆船模型でも良いと思われるだろうが、そこは可愛くても精巧なるLEGOの帆船である、
船の方位磁石は本物と同じように動き、帆は布で索具のロープも本物のようで
更に海賊のロジャー船長を初め乗組員も髭生えてるのに可愛く、海軍の英国風のコスチュームは凝っていてカッコ可愛い
この程よいデフォルメ加減が堪らなく良いのだ
そして可愛さと好きな近世帆船が合わさった結果、私にとって超絶大な魅力が発揮される事になるのだが
私だけではなかったようで、この頃から南海の勇者シリーズはネットでプレミア化し、この流れは現代も続いている……
さてこの帆船、本来は甲板が無かったり大砲の数が少なかったりと、大人の予算事情的な不具合を感じるのだが
それを補う事が出来るのもLEGOの良い所で、海外のLEGOファンには帆船模型と見紛うレベルの物も存在している、
と言うか部屋一つのサイズの町を作っている方もいらっしゃる……
もちろん私もただ集めるだけではなく、自分好みにカスタマイズしたり一から自作をするので
サイトにも自作した物を載せたくてLEGOの項目を先に作成した次第である、
自作した物はすでに何個かある為、デザイナーとしての力も注ぎ込んだお気に入りをお楽しみ頂ければ幸いである。
これらのセットは引越しで手放したりもしてしまったのだが、帆船だけでも現在は2隻の船を所有している
その内の大型の海賊船はまだ造船ドックに入ったままでなので……ごめんなさい……ロジャー船長。
これもその内完成させたいのだが、LEGOは今でも割と高いのもあり潤沢にパーツを買ったり出来ないもどかしさがある
そこは大人の嗜み方と思いゆっくり作っていきたいと考えているが、莫大な臨時収入があれば……やぶさかではない。
私が大成した時には地下にLEGOの新しい町が建設されていると推察される
今回はここで筆を置くが、締めの言葉はあえて書かない事にする、
何故なら今までもこれからも私の頭は「leg godt」であり続けていて、今後もLEGOでよく遊ぶからだ。